設計上のポイント
屋根勾配と「流れ長さ」について
屋根面の「流れ長さ」が長くなるほど軒先での推量は加算され、大きくなります。弊社製品は、2寸5分勾配以上としていますが、屋根形状や「流れ速さ」、その他地域に応じた屋根勾配の設計が必要です。
(頂上が限りなくゼロ勾配となるドーム屋根・アーチ屋根などは、弊社ハウテックルーフをご使用ください。)
下葺材(防水シート)の選定
下葺材(防水シート)はアスファルトルーフィング22kg以上(JISA6005:940g/平米相当品)をご使用ください。特に緩勾配(水の流れが遅い)や谷部(水が集中)は、暴風雨など条件によって漏水を誘発しやすいため、2重張りにするかゴムアスファルト系等を使用することが有効です。
釘、ビス等の選定
野地面の種類により、釘、ビスなどの選定も異なります。(詳しくはファスニングメーカーへ御問い合わせください)
選定の一例 |
木下地・パーライトモルタルの場合・・・スクリュー釘 Φ2.6×19(mm)以上 |
硬質木片セメント板の場合・・・ビスΦ4.6×18(mm)以上 |
積雪地域対策
屋根面からの落雪による被害を避けるためには雪止が必要です。また。「すがもり」を防止するためには、十分な断熱設計をしてください。
異種金属の電触について
異種金属同士が接触すると、それぞれの金属が持つ電位差により、低い電極(卑)の金属がイオンとなって溶け出します。この減少を電触といい電位差が大きくなるほど腐食が著しくなります。電位差が少ない場合(ステンレス鋼と銅等)は特に問題ないとされています。電位差が大きい場合(ステンレス鋼と鉄等)は絶縁体を介在させるなどの注意が必要です。
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